美美ットな非日常

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レンブラント「ダナエ」

ゼウスが黄金の雨に変身してやって来た!!

本の整理をしていたらギリシャ神話の本が出てきたので、お掃除の手がつい止まってしまい、パラパラと目を通してしまいました。(あ〜、ちっとも本の整理が進まない^^;)
そしたら以前、オランダの画家レンブラントの「ダナエ」という絵画を観たことを思い出しました。

最初の写真のこの絵は、ギリシャ神話に出てくる全知全能の神ゼウス(別名ジュピター)がダナエという女性に恋をし、自宅に幽閉されていて会うことのできない彼女に近づくため、黄金の雨に姿を変えて部屋に忍び込むという場面をレンブラントが描いたものなのです。

実際私がこの絵を観た時は、その重厚さと光と陰の美しさに心奪われてしまいました。

しかしよく見ると肝心のゼウスの姿はどこにもなく、黄金の雨の雫さえ皆無でした。

「あれ、、ゼウスどこにいるんだろ」と探しましたがどこにも姿はありません。でもレンブラントの凄さはゼウスを描かずに観る人にイメージさせていることなんです。

この金色に輝く部屋の明るさで、ゼウスがすでに部屋の中に現れていることが、この絵の前に立っている私にも感じ取ることが出来ました。

私は最初この場面のダナエがかなり驚き怯えているものだと思っていました。

何しろ雨漏りするはずもない豪華な部屋の中に、黄金の雨が降ってくるって状況は相当な違和感があるものですし、きっとダナエは目の前の黄金の雨に、「え〜〜、なにこれ??」と驚き、その不思議さに声も出ずにただ我が身を守ろうとしているのだと思いつつ観ていたのです。

でも改めてダナエの顔を拡大してよく見ると、彼女はかなり嬉しそうな表情をしていることに気づきました。

ということは、ダナエはこの雨がゼウスであることを承知していたということ?

そうか〜 ギリシャ神話の中のゼウスはしょっちゅう色々なものに姿を変えて、恋した女性に近づくという方法をとっていますからね、ダナエもその噂は耳にしていて、「あら、これはきっとゼウス様」と気がついたということなのでしょうね^^;

それに何と言っても全知全能の神ですから、たとえ奇妙なものに姿を変えていたとしてもやっぱりオーラが違うんでしょうと納得することにしました。

ギリシャ神話のこの場面はたくさんの画家たちが描いていますが、やはりレンブラントのこの絵が群を抜いて素晴らしいと思います。

ちなみにもう一つの絵(下)は、クリムトの描いた「ダナエ」ですが、こちらははっきりとゼウスが黄金の雨になってダナエの身に降り注いでいます。

レンブラントのダナエは1640年頃描かれたものですが、クリムトのダナエは1907年頃描かれました。こうして見ると時代の価値観の違いのようなものが感じ取れて面白いですね。

レンブラント  「ダナエ」

クリムト  「ダナエ」

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