アトリエKに来ている子供達に聞くと、今学校では絵を描く時間がかなり少なくなっていると言う。
図工の時間に、工作はやっても絵を描く事はかなり少ないようだ。何故なのかとつらつら考えるに、これは私の意見ですが、絵というものは評価するのが難しいということがあるのだと思う。
何が正解なのか、実はそのことでいまだに論争は続いており、はっきりと決められないということがあるのだろう。
絵は正確に上手に描くということが正解ではない。
感性とか想像力とか発想とか上手に描く以外にも色々な才能が絵を素晴らしいものにしていく。
自由なぶん、正解がはっきりしないということがあり、それがまた絵の面白いところでもあるのだ。
学校の場合、正解が分からなければ先生達を指導することも出来ないし、そうなると生徒達にも教えられない。
もう何十年も前からこの状態は変わっていない。
私の小学校時代も同じように絵を描く時間は少なかったし、学校で何か行事があれば真っ先に削られてしまったのが図工の時間だった。
でも、他の教科のように正解があるということばかり勉強しても、だんだん世の中息苦しいばかりになりそうに思えるのは私だけだろうか。
絵を観て何かを感じたり、自分でも何かを絵で表現したり、そんなことを日常に取り入れていけたら、もっと人の心は弾力のあるものになっていくのではないかと思っています。
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