*8歳で母を亡くし、11歳で父も亡くす。
ルネサンスの画家、ラファエロをご存知の方は
多いと思います。
ルネサンス期を代表するレオナルド. ダビンチ、
ミケランジェロとともに、三大巨匠の1人ですね。
11歳で孤児となったラファエロは、類まれな
絵の才能を頼りに、画家となって人生を
切り開いていきます。
わずか37年間の人生でしたが、数多くの作品を
この世に残しました。
聖母子像も50点ほど描いています。
優しく美しい母(マリア)と赤ん坊(キリスト)
の絵は、今でも多くの人々の心を癒しています。
赤ちゃんのプリプリした肌触り、母の透き通った肌と
甘い匂いがここまで届いてきそうですね。
そんな聖母子像を目にするたびに、ラファエロの
母親像はどんなものだったのだろうとふと
思ったりします。
8歳で母を亡くしたことで、母親のイメージは
どんどん理想化され、慈悲深く美しいマリアに
重なって固定されていったのかもしれません。
そんなことを考えながら絵を観ていると、ラファエロの
想いに少しだけ触れたような気になります。
ラファエロは教皇や貴族に愛され、宮廷画家となり、
大きな工房も経営していました。
性格は優しく、イケメンでもあったラファエロは
かなり女性にモテたようです。
彼の自画像を見ると、なるほどと頷けますね(⌒-⌒; )
そんなラファエロでしたが、彼は生涯独身でした。
かなりの浮気者だったとも言われていますが、
完全な女性(心の中の理想の母)を探して、次から次へと
どこまでも追い求めてしまったのかも知れませんね。
今その完全な女性は、永遠に彼の絵の中で命を授かり、
ラファエロと共に生き続けているように見えます(*´ー`*)
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