神の手を持つ画家*
固定観念という枠がこわれる時!
これはどちらも絵です。それも 600年前の絵です。
中世ヨーロッパの画家、ヤン.ファン.エイク
によって描かれました。
この絵を実際に観たときはかなりビックリ
しました Σ(‘◉⌓◉’)
特にどう見ても彫刻にしか見えない「受胎告知」の
絵には、かなり近づいて凝視してしまいました。
写真すらも超えるリアリティと存在感に、
西洋絵画の凄さを実感しました。
もう一つの方のマリアとキリストの絵の、
着ているドレスや柱の装飾、後ろのタペストリー
のようなものの緻密さ、すごいです!!
まるで私たちがこの世界に入ってしまったような
現実感がありました。
ヤン.ファン.エイクは宮廷画家として活躍しましたが、
油絵を発明した人でもあります。
油絵が発明されるまでは、このリアルな絵を
描くことは不可能だったのです。
彼はどうしてもこの究極のリアルを追求したかった
のでしょうね。
私も絵を描くので、その気持ちものすごく
わかるんです。
油絵がこの世に出る前は、テンペラ画といって
卵で色を溶いていたので、乾きが早く、
絵の具をぼかすことが出来ませんでした。
なので、絵に立体感が出せなかったのです。
でもこの時代はそれがスタンダードというか、
当たり前だったんですね。
そんな時ふと
「あら? 油で描いたらボカシ
できるんじゃない?
そしたらもっとリアルに描けるんじゃない?」
とヤン.ファン.エイクが気がついた瞬間を想像すると、
ちょっとワクワクします^^
それまでの常識が覆った瞬間です。
これが固定観念が壊されるということですよね。
ボカシの技術ができたからこそ、このリアルが
実現できたのです。
油絵を発明できたときは、きっと空を飛びたい人が
飛行機を発明して空を飛べた時くらい感動したでしょうね。
そして、気持ちが抑えきれないほどの喜びを持って
ヤン.ファン.エイクは描き続けたのではないでしょうか。
とはいえ、この美しさ、写真じゃ絶対
わからないんですよね(⌒-⌒; )
この記事へのコメントはありません。