*ネガティブだって幸運はやってくる ( ̄∀ ̄)/
写真の絵は、パリで毎年開催される「ル.サロン展」で、銀賞を受賞した時の油絵作品です。
実はこの時、私は「生きているのが嫌になった」なんて考えるほどネガティブ真っ只中でした。
病気を始め、次から次へと困難が私の元にやってきました。
だから知らぬ間にうつ状態に入っていました。
ポジティブ思考になれ! なんていう言葉は、倒れている病人を鞭で打つような残酷さしか感じられませんでした。
世界が灰色に見える日々、、まれに気が向いた日には1時間ほど絵を描いていました。
もうそれ以上は全く集中力が続かなかったのです。
そんなある日、ひょんなことからパリで開催される ル.サロン展に作品を出品しませんか、というお誘いがありました。
その時はあまり気乗りがせず、面倒臭いが先に立ってお断りしようと思っていましたが、あまりに熱心に勧めてくださるので少し心が動きました。
やることはただ一つ、ただ運送会社に絵を預けるだけで良いというお話だったので、それなら私にもできそうと出品しました。
そして驚いたことに、初出品でいきなり銅賞を受賞しました。
「え? 嘘でしょ!」@@/;
ル.サロン展はかなり古くから、グラン・パレ美術館で開催されている公募展で、わんさか世界中から作品が集まってきます。
そこで初回で入賞するなんてちょっと信じがたい、、。
もしかして騙されているのかも? 新手の詐欺じゃないかしら、、とかなり疑ってしまいました。
(Kさん、ごめんなさい^^; 今ではあの時お誘いただいたこと、深く感謝しております)
証拠を見せてもらってやっと「へ〜〜〜@@:」と信じる事ができたくらいです。
その後、毎年入選を続けて今度は銀賞をいただきました。
二度びっくりです!!
私にとってはなんとも嬉しいことではありました。
(でもその時はうつ状態でしたので、あまり感動はありませんでしたけど、、。)
つまり、ネガティブ真っ只中でも良いことはやってくるのね〜とわかったわけです。
ということは、良いことが起きるのにポジティブもネガティブも関係ないかもね、と思い始めました。
確かにその時の私は、自分なんかもう生きる価値もない、この後自分の人生なんていいことは起きないと思っていたのです。
ドップリ地獄の沼の底に沈んじゃっていました。
でも、でも、でも、、、。
不思議なことに意識は完全に沼の底なのですが、自分の無意識の力が、健気にもそんな私を沼底から引き上げようとしているようだと、な〜んとなく気づきました( ゚д゚);
ヨロヨロと倒れこみそうな私を、もう一人の私が肩を貸してくれて、支えるように一緒に歩いてくれるようなイメージです。
実に人の心の中は神秘的なものですね。
心の深いところにいろんな自分がいる。
もちろん無意識の世界で起きていることだから、はっきりとはわかる筈もない。
でも絵を描いている時に、それは漠然と感じました。
だからネガティブな状態でも絵を完成させることが出来たのでしょう。
なおかつ遠い国の空の下でその絵が評価されて、、
面白いですね〜^^
本当の癒しは外にあるのではなく、自分自身の無意識の中にある。
そうわかると、なんとも自分の心が愛しく、頼もしく思えました。
きっと私だけでなく誰の心の中の無意識でも、深く傷ついたり自信を失ったりした時、その人を助けようと全力で動いているのだろうなと思います。
だから安心して自分の能力をコツコツと磨いていけば、また新しい世界を見る事が出来るに違いない、自分の実体験からそんな気がしています^^
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